DV加害者の思考解説

 配偶者や恋人に暴力を振るったり、精神的苦痛を与えたりするドメスティックバイオレンス(DV)の加害者の思考や行動を知り、DV防止について考える講座が5日午後2時から、広島市中区の市男女共同参画推進センターである。無料。

 加害者が自らの価値観やパートナーに与えた傷を見詰め直し、行動を改めるためのグループワークを実践している社団法人クロッケ(中区)の代表理事黒瀬茂子さん(56)が講師を務める。

 自身のDVを反省し、数年前からクロッケに通う男性2人も登壇。妻に恐怖心を与えたり自分の考えを押し付けたりしていた過去について語り、黒瀬さんがDVの特徴や改善に必要なポイントを解説する。

 黒瀬さんはかつて夫から精神的DVを受け続けた経験を持つ。離婚後、「苦しむ被害者の力になりたい」と加害者教育プログラムを実践する東京の民間団体の研修を受講。2010年にクロッケを設立した。講座は市女性団体連絡会議と市の主催。